2006年12月29日に大学時代の友人が亡くなりました。
白血病でした。
彼が白血病だと知ったのは10月の末でした。
その時点で発病から1年くらい経っていたそうです。
しばらく連絡を取っていなかったので、全然知らず頭が真っ白になりました。
何年も会っていない私には、彼が白血病であることも、そして息を引き取ったことも、
まったく信じられず、なかなか心の整理がつきませんでした。
大学時代に出会った、彼を始めとする男友達は、
人生において、非常に大きな影響を与えてくれた人たちです。
男と女の友情についてはいろいろな考えがあるでしょうが、
理由はともかく、彼らは私にとっては『友達』で、
そこには「友情」が間違いなく存在していたと私は思っています。
彼は穏やかで、冷静で、人の話にものすごく丁寧に耳を傾ける人でした。
東京に遊びに行った時に、東京タワーを見ながら、大学時代と同じように
一生懸命私の話に耳を傾けてくれた。
そして、その時が最初で最後だったかもしれません、
聞くだけではなく、彼も自身の事をじっくり話してくれました。
昔のメールや年賀状を読み返してみたりしました。
「最近ゴルフを始めました。なかなか奥が深くて面白いよ。今度一緒にまわらない?
今度と言わず、この春にでも一緒にどう?」
数年前にこんなメールをもらっていました。
「今度」って?「今度」はいつでも来る日だと思ってた。失うことなんてないと。
これほどまでに人との関わりに後悔したことはないかもしれません。
もっともっと関わっておけば良かった。「今度」が「いつ」か決めれば良かった。
何をどう考え、整理していけばいいかわかりません。
整理なんてしなくてもいいのかな。
彼のいた大学生活を、そして卒業後に彼とかわした言葉を、
これからずっとずっと時間をかけて、ゆっくり思い出していこうと思います。
大学時代の友人からメールが来ました。
「何かの歌じゃないけど、『千の風になって吹いてる』のなら、
俺らの周りにもその内いくらかは吹いてるんじゃないかな。」と。
私たちの周りにいる彼に恥ずかしくないよう、
健康で暮らせる事に、そして人との出会いに感謝し、生きていこうと思います。